きゅうり栽培

品目・品種説明

キュウリ栽培は栽培時期が年中ということで品種、栽培方法、管理方法と多岐にわたります。
露地栽培・ハウス栽培だけでも違います。

3月以降の苗定植からであれば、露地栽培と雨よけ栽培が多くなると思います。

露地栽培

露地栽培では、一般的にポリマルチを使用して全天候に左右される栽培法です。自然環境に左右されて病害虫がつきやすい状況となっています。その代わりコストは比較的安価で済む状況です。

ここでは無農薬、有機栽培はかなりリスクがあるといえます。家庭菜園レベルであればできるかもしれませんが、道の駅や直売所での販売まで考えられるのであればいろいろ大変かもしれません。

キュウリ栽培は定植してから収穫までの日数が比較的早いです。定植して30日後くらいには収穫できるのではないでしょうか?(苗のステージにもよりますが)

ホームセンターなどで売られている品種は耐病性・収量性に乏しく、少し樹勢が落ちると一気に病気が入ったり、収量が落ちたりだという結果になってしまいます。家庭菜園であればホームセンターなどで売っている品種でも問題ないのかもしれませんが、営利用品種であればときわ研究所の「大望Ⅰ」(たいぼう)やタキイ種苗の「Vアーチ」などがいいでしょう。(Vアーチは後続品種も出ています)病気に強く収量もでます。もちろん接木苗を選んでください。

露地栽培では定植が4月~8月に定植します。
早ければ早く収穫期がきますが、終わるのも早いです。時期的に暑いので樹勢が持たなかったり、台風などの災害で木に被害がでることも少なくないです。
例えば4月に定植して7月終盤まで収穫し、急いで片付けて8月に再度定植し霜が降りるまで収穫するやり方もありますが、人間の方がへばってしまいますね。収穫も朝・夕の2回することになるし、葉の整理などの管理作業もあります。真夏の炎天下の中ですると体力がなかなか持たないですね。

雨よけ栽培

雨よけ栽培では、パイプハウスや簡易ハウスなどのビニールやポリを使用して雨を当てずに水分調整する栽培方法です。水分管理できるだけでも栽培方法はだいぶコントロールしやすくなります。露地でも潅水チューブなどを使用すればある程度水分の管理はできるのですが、雨が続く時には水分過多になってしまいます。雨よけでは、そういった水分過多になることが少ないです。(管理次第ですが)雨よけ栽培も基本的には加温設備が無い状態なので、若干露地栽培より長くもつかな?といった程度の栽培期間になります。
品種は、埼玉原種育成会のエクセレント節成2号や兼備2号などが多かったです。今ではニーナやまりんといった品種が出ています。ニーナなどはウドンコ病などには強いように見えます。

前記である紹介品種につきましては各地域による特性・環境などによって若干生育差や適合性がずれているところもありますので、近くの種苗店や私のメールなどに質問いただけるとアドバイスなどできるかもしれません。

露地・雨よけ栽培では黒マルチ・白マルチ・シルバーマルチなどのポリマルチを使用することが多いです。一番に除草効果や土中水分の蒸散抑制。害虫の飛来抑制。光合成促進など色にもよりますが、効果は様々です。用途により若干使い分けが必要かもしれません。露地、雨よけとも白、シルバーマルチを選んでおけば大丈夫かと思います。

こんな感じの物で大丈夫でしょう。

どこで購入しても大丈夫なのですが、幅(うねはば)が何cmかは確認して購入してください。

平畝(ひらうね)うねを作らないのであれば95cmあれば十分でしょうし、畝を作るのであれば135cmの方がいいでしょうね。

平畝95cm 50cmピッチ 1条植え なんかで大丈夫だと思います。

肥料については化学肥料オール8を畝中心にバラマキで施肥します。
ここで潅水を点滴チューブや潅水チューブで行う予定の方はチューブの施工をします。
 ※注意ですが、潅水チューブはいろいろな施工が必要です。使用には十分検討して下さい。
そこを混和しその上にマルチを張ります。
マルチ展張後は中心に50cm間隔で15cm程度の穴を開けていきます。50cmの間隔は開けた穴の中心から中心が50cmです。
穴を開けたとこにベストガード粒剤やオルトラン粒剤などを約1g程度撒き混和する方がいいです。その後の害虫による病気の伝搬が格段に減少します。
粒剤施用した穴にキュウリの苗を植えます。(9cmポット苗が一般的でしょう。)
定植時は苗の土の方が若干地上部に出てる様に定植してください。(深植えはダメです)
定植後は穴とポットの土の空間を埋めるように水を回しかけます。この時ちゃんとたっぷりかけなければ活着不良により枯れてしまうこともあります。
後は水分を見ながら潅水を行ってください。定植からできれば1週間程度は手による潅水がいいと思います。
キュウリの花が見えて雌花が増えてきたら液肥などで追肥を行うと樹勢が保たれます。葉の色を観察しながら追肥は行ってください。窒素分が多めの肥料で大丈夫でしょう。

 

どんなものがいいのか分からないときには質問でもください。

できる限り回答していければと思っています。

皆さんの健闘を祈ります!

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