今回は夏場などに重宝する遮光資材について紹介してみたいと思います。
夏場にハウス内で作業や定植、植物の管理などいろいろなこともしないといけない時期です。
そんななか炎天下でなおかつハウスだと、換気のためのサイド面や谷面のビニールなどを全開にしていても防虫網などで覆ってあるハウスは風通しがかなり悪いのが現状です。ハウス内の温度も40℃は優に超えてきます。
こんな環境下で作業をすれば・・・もちろん人間が先にバテてしまいます。
それでも作業しなければならないことも多々あります。
夏場に定植の野菜は真夏に次の作の準備が必然となったきます。どうしても、6~7月に湛水して7月に整地して定植までの期間で陽熱処理を行い定植という流れになってくるかと思います。
8月から9月に定植という果菜類が多い中炎天下での定植は人間もですが、植物自体にも多いなストレスとなってしまいます。
光が強いと、葉自体の蒸散が進み、若い苗をそのまま定植してしまうと葉がヤケて枯れてしまうことが多いです。
そのため光の強さを少し和らげる(遮光)だけでかなり活着率や枯れ防止になります。
遮光率40%もあれば劇的に環境は変わります。
私は40%遮光のふあふあホワイトプラス(ふあふあエース)がオススメです。
遮光率は濃ければいいというわけでもなく、汎用性がある方がいいと思います。
実際使用する場面では、夏場の高温時の定植直前・直後や、冬から春になるにつれて温度が上がってくる時期の果実のヤケ防止などでも使います。
キュウリなどは夏場の雨よけ栽培では、日射量が多く実ヤケなどが多くなります。実ヤケだけで商品価値が無くなり品質を落としての出荷や廃棄となることが多いです。
キュウリだけでなく、雨よけ栽培しているピーマンやトマト類なども多く抱える問題でもあります。
ふあふあの種類
「ふあふあ」という商品名でもありますが、寒冷紗に比べかなり軽いです。寒冷紗をハウスに展張したり外したりするだけでもかなりの労力になります。それに比べ、重さは約半分くらいになるでしょうか。色も濃いグレーっぽい物と白っぽいグレーの様ないろとがあります。白っぽい方には遮熱剤が入っています。光の入り方も白っぽい方がハウス内も明るく見え作業などもやりやすいかと思います。
当初売り始めたものは濃いグレー色の物が主流でしたが、これからは白っぽい方が需要は高まるのではないかと思います。
ふあふあの強度
ふあふあの強度に関してですが、編む様な感じで交差してあり、熱溶着でかなり強いです。紫外線劣化してない物は引っ張っても破けることはほとんど無いと思います。大人の男性が力を入れて破こうとしても難しい感じです。経年劣化で少しほつれたりもしますが、ほつれたところから伝線してほつれていく様なことはありません。
折りたためば寒冷紗より小さくなりますが、それなりに場所はとると思います。
ふあふあの遮光率
現在あるものでは、40、50、60%の遮光率の商品があります。ほとんど需要はないのかもしれませんが、70、80%もあるようです。
幅もある程度加工ができ、10m幅も加工できます。(つなぎでの加工となります)
幅や長さ加工については、必要な長さ加工してもらったほうがいいです。
ハトメ加工などもできます。
ハトメ加工が飛んだとしても、石などを包んで紐やロープで結びそれを引っ張ればハトメ加工の代用とできたりします。強度があるためできる技だと思います。
このような遮光資材もあるため環境の改善や、人間の体力を考慮して導入するのも手だと思います。
有効な資材を有効活用して農業を楽しんでいただきたいと思います。
皆さんの健闘を祈ります!
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