接木について(果菜類)

農業で作物を育てることにより果菜類を栽培する人が多くいます。

果菜類といっても様々あります。

キュウリ・ピーマン・ナス・トマト・ミニトマト・ゴーヤなどありますが、いま挙げた果菜類はほとんどが接木苗で栽培されています。

一部の栽培方法により接木を使わないこともあります。

キュウリについては、ほとんどが接木苗になっているかと思います。

接木苗にする理由

キュウリに関していえば、接木していない苗を植えるとブルームと言って白い粉を吹いた状態になります。キュウリ全体が白く粉を吹くのは昔ながらのキュウリはそれが普通だったのですが、今では接木苗(ブルームレス台木)を使うことにより白く粉を吹いた状態にはならなくなっています。

おかしなことに白く粉を吹かない様に接木苗を作るのですが、わざと白く粉を吹かせるための対応の台木(ノンブルームレス台木)というものもあります。

まぁ~長く収穫したいし、白く粉を吹かせたいということでこのような台木を選定する方もいらっしゃるようですね。

接木苗にするメリット

基本的には接木苗にするにあたりメリットとして考えられることはいくつかあります。

耐病効果がある

畑やハウスには菌やウイルスなどが多く存在します。多くの菌は植物体にあまり影響なかったり、植物体が勢いにある状態では寄生できなかったりなど若干弱い存在になります。

しかし多くの菌の中にも植物体の中に入ってきたら枯れてしまう様な菌もあります。その様な菌が根から入り込むのを抑制する効果があります。

長期栽培・長期収穫が可能

長く栽培すると植物体が根から水分と養分を吸収し樹を作り、花をつけ、実をならすということを同時にしていきます。そのため植物体が疲れてしまい長期の栽培が難しくなります。そのため自分の根を使わずもっと力強い根を持つことで水分・養分の吸収をより多くすることができます。水分の吸収が良くなると光合成で生成された養分の転流がうまくいき植物体が長く栽培ができます。

管理がしやすい

接木をすることにより水分などの管理がやりやすくなります。吸収する力が強くなるため、少しの水分を与えることによりそれでも多くの水分を吸収することができます。

自根であれば10水をかけても吸収するのも5くらいのものでも接木することにより8ほどの吸収量になるため、少しの水分、少しの肥料分でも吸収してくれるということです。

接木苗にするデメリット

単純に接木をするということは、違う種を2種類は播種しなければなりません。そのためコストが高くなることが必然となります。現在の果菜類の種は開発や増殖費の費用が大きくなっているため高価になってきています。品種によっては、昔の品種の3倍になっているものも少なくありません。

そんな種のコスト高や、接木の技術や管理費などがかかるため高価になってしまいます。

高価になるといっても苗代とすると果実のほんの数%でしかありません。

手間暇かけて作った苗なので代金としては安いほうだと思います。一粒万倍という言葉もあるようにたくさんの果実の収穫をするためのコストであれば安いかと思います。

購入する人によりそこまで必要かどうかは状況によります。

皆さんの検討を祈ります!

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