種籾の蒔き方 ~苗を作る~

品目・品種説明

米づくりについて少し書いてみたいと思います。

米づくりといっても数ヶ月かかります。

今から蒔くなら普通期栽培の苗になります。

早期米(早場米)

早期米は鹿児島県や宮崎県が多く、早いところでは3月には植え付けが始まります。

早期米の播種は2月くらいには行っています。

種まき(播種)が2月くらいになると準備は1月から始まります。

1月の中下旬に播種箱・播種培土を準備します。箱は30cm×60cmの物を使うのが一般的かと思います。箱・培土を準備したら早期米の品種の種籾の準備をします。

種籾は温水(あまり熱くはないですが)に浸したり、水に浸したりしてから播種します。温水に浸す時に農薬も一緒につけ込みをします。発芽時の病気にかかることへのリスク回避のためです。

種籾を播種しますが、バラマキでの播種をします。播種後覆土をして発芽までは28~30℃くらいの温度を保つと発芽促進されます。

発芽後は箱をハウスなど保温確保できる場所で育苗していきます。ここでジェット菌液などの潅注を行うと苗の根量がかなり多くなるようです。

育苗して大きくなった苗を田んぼに定植します。

収穫は7月後半から8月になります。

やはり早期米といっても新米は香りも立ちますし、風味もいいです。しかし、普通期米の新米がでてくるとなかなかそこは勝ちきれないところではあるようです。

普通期米

普通期米の品種は数多くあります。みなさんがいつも口にされている米のほとんどは普通期米でしょう。

地域にもよりますが、稲刈りが9月から10月くらいがおおいのではないでしょうか?

稲刈りをしてもすぐに脱穀などはせず、陰干しして追熟させて甘みを増加させます。

一般的に美味しいお米と言われるものは、昼と夜の寒暖の差が大きいところが美味しいとされることが多いです。理由として、温度の高い昼間に光合成を多くして栄養分をたくさんため込みます。夜も暖かい気候だと栄養分の転流が行われ、夜にも植物は呼吸するためその呼吸によるエネルギー消費で養分が消費されてしまいます。

そこで夜温が低いと呼吸量や栄養分の転流が少なくなるため米自体に栄養分が残りうまみが高くなるのだと言われています。

普通期米の種の蒔き方も早期米と同じ感じで行います。ただ時期が若干遅くなりますね。

日本も小さいようですが北と南で米の品種も違えばできる時期も違ってきます。

自分の地域の米がその地域で一番美味しくなるように品種改良を重ねていると思います。有名どこの米もいいと思いますが、自分の住んでる地域の米も一度食されるといいかと思います。品種や改良に携わってこられた方々の思いも詰まっています。是非一度!

私は米は硬めが好きですが、本当にいろいろな水加減具合で味も変われば風味も変わります。

新米は水分含有量が高いため、若干水加減は少なめでも大丈夫です。

美味しいお米を食べて下さい。

皆さんの健闘を祈ります!

コメント