農を生業とする

農業を生業とする中で、憧れだけでやっていけるほど甘くはない産業です。

人口減少で後継者不足となっているのも現状です。

3Kと言われる(汚い、キツい、危険)産業。

このような現状が今までの、今でもなお言われています。

このような第一次産業に足を踏み入れるのであれば覚悟は必須です。

農業を家庭菜園レベルで考えられる方であれば十分に楽しみながら収穫の喜びの恩恵を獲れるかと思います。小リスクで始められますし、失敗しても生きていく上でなんら責任がのしかかってくることもありません。

農家が失敗すると、どんなに小規模でも3ヶ月の収入。果樹などでコケた時には1年間分の収入が脅かされることになります。しかも農業の知識や経験などがある農家でも失敗するリスクも大いにあります。


失敗する要素としては、毎年の環境が違うということが大きいです。
定植後の遅霜。予想より早い早霜。日照量不足の生育不良。水不足。生物を使った受粉不良。
温暖化と言われている現代でも冷夏や長雨などの気象条件が要因となることが多いです。

しかし生産物の生育不良だけが農業の厳しさではありません。暖冬のなか、鍋の需要が減って葉物の物量が滞って単価の下落。米を食べることが少なくなる現代の米単価の下落。気象条件が良く豊作になり物量の滞り。など様々な要因が考えられます。

そうした農業を取り巻く環境の中、もう農業に未来はないのか?という意見には断言します。

  

  

    

農業に未来はあります!

あ~!
簡単には絶対!誰にでも!とは言えませんが、私は未来はあると思っています。いくつか要素はありますが。

最新の情報をとる

農業の産業では、日本の農業で圧倒的に不利なことは、国土の問題。
面積が小さすぎるということです。
アメリカや中国などのように、面積が大きいところであればキロ単価が安かろうが、量を採れれば何の問題もありません。そこの根本的問題は解決しません。
日本が隆起して国土が30倍になることはまず考えれません。(日本が隆起したら中国と繫がっちゃいますよね)
そのため小さい面積で高収量の作物を収穫できるようにするということが大切になります。
現代農業は昔からやってこられた農家からすると味や形が変わったとよく耳にします。それもそのはずです。高品質、高収量を目指すために品種改良が進んでいるからです。多少の食味の変化、多少の色味の変化などよりも いかに農家にとって、栽培してくれる方々にとって高収益をもたらせてくれるかが種苗メーカーの追求しているところなんでしょう。このことは賛否両論あるかと思います。

食味、色味が変わって悪いことだけではありません。
例えば、子供の頃によく嫌いな食べ物の中にピーマンがありました。よく大人の方々は品種によって皮がやわらかくみずみずしい品種を好まれます。夏場の品種で言われれば「さらら」などが上げられます。夏の一般的な品種のピーマンは色味が薄くなりやすいですが、「さらら」という品種は色濃く緑が深く栄えます。しかし子供達が嫌いな理由はピーマン特有に臭みと苦みです。


「え?ピーマンに苦みなんてあったっけ?」

という方も少なくないと思います。それは口の中の<味蕾>が年齢と共に減少してるため感じる味覚が若干づつ鈍くなっているからです。そのため子供達の味覚と大人の味覚が少しづつ違いが出てきます。個人差もあるようですが。そんな子供達のためにも品種を選んで食を教えることも大切だと思っています。子供達でも食べれるように苦みを少なくした「こどもピーマン」という品種があります。特性を書くと長くなるので別のブログ記事で書きたいと思いますが、この様な品種や特性を知ることが農業への魅力に近づく第一歩かとも思います。知識武装だけして実際作ってみなければ何の役にもたちませんが・・・

品種にしてもそうですが、環境制御するシステムなども開発されています。

農業への研究はいまだなお進められています。全てのことを最新技術にする必要はないと思っています。何の品目をする!その品目の中で、どの品種がその土地(気候)に合っている。自分がターゲットにしている顧客のニーズに対応できるか など検討は必要だと思います。

最新の農業技術はスゴイですし、開発にお金もかかりまだまだ高価という状況です。それを導入して、何年後にペイできて、そこからの利益換算の計画を立てなければなりません。

農業は技術知識だけでなく農業簿記の知識も必要です。これもまた違うブログで書いていければと思います。

農業の明るい未来を目指して第一歩を踏み出してください。色々な私にできる応援はします。

みなさんの健闘を祈ります!

コメント