
3月に入ると少しづつ暖かくなってきました。雨の合間に日が差すと汗ばむようになります。
もうすぐ春ですね~
そんな陽気になってきたところですが、まだまだ油断は禁物です!農業を営む方々は戦々恐々としています。それは遅霜の可能性があるからです。
家庭菜園をされる方でも、3月はだいぶ暖かくなってくるため果菜類(キュウリ・トマト・ナスなど)の苗を購入されて植えたりしていかれると思います。
残念ながら、販売する側とすれば「しめしめ!」と思っている業者が多いかと思います。3月中旬以降4月上旬くらいまでに一度遅霜がきて、だいたいの苗がヤケてしまうのです。残った苗は傷を負いながらでも生長していきますので最悪の事態は避けられるかと思いますが、芯がヤケた苗は・・・残念ながら植え替えることになると思います。
家庭菜園は簡単に植え替えの対応ができるのでまだいいのですが、新芽を吹く時期のお茶にとっては重大なことになります。
そのためにお茶農家はあらゆる対策をします。一般的には防霜扇を取り付けて(大きい扇風機みたいなもの)風を茶園全体に吹き付け、霜の降りないように風を送り続けます。風があると霜もおりにくくなり、新芽もヤケることは少なくなります。風があると作物温度が0度以下になりにくいです。今までのお茶園では防霜扇の対策が多かったですが、畑管の普及によりスプリンクラーによる散水対策も見るようになってきました。
お茶など新芽は0度まではヤケずになんとかもちます。凍るのは0度からなので凍ることで済めばよいことになります。霜の場合は0度以下になり細胞壁が凍結して壊れ時間が経つと茶色に枯れてしまいます。そのため風をおこし0度以下に植物がならないようにするのですが、新芽を吹くのが3月くらいから。新芽が吹くまでは堅い葉ばかりなので霜がおりてもやけることがあまりありません。そのため防霜扇を使うのもこの時期だけ・・・最後4月に使ったら来年の3月くらいまで動かすことがほとんどありません。なんので、年中雨ざらし日ざらしのなかメンテナンスもほとんどしない電柱のようなものの一番上部についています。3月になり急に電源入れても回らないことや首を振らないなどの不具合がぽろぽろと出てきます。その修理のため一部機械をバラしてみました。

意外に大きく、この上部だけで40キロくらいあるでしょうか?
それを高さ10mくらいのとこに登り外して下ろしてきます。
私じゃできませんがw

今回壊れてるのは首振りのモーターみたいで、この上部の方がモーターになっているようです。
この防霜扇にしても取り付けしてから30年ほど活躍してくれたみたいです。そのため扇の金具などはサビサビでした。
ここのモーターが動かないので取り替えるためバラシはしましたが、今回はモーターの大きさの確認だったので後日交換してみます。
お茶はこのように霜の対策など手間暇がかかり生産にはかなり気を使います。
急須でお茶を飲む時には少し考えてみてください。
香りのたつ、黄緑色のお茶。美味しくいただいてください。
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